ネームの描き方は千差万別!あなたに合う描き方は?

こんにちは、フリーランスイラストレーター兼漫画家のたぬ川にくQです。

え?漫画も描くん?
そうです、エッセイから創作まで様々描きます。

今回はネーム(漫画の下書き)の描き方が意外とたくさんあることを知ったので、
どんな方法があって、どんな漫画や人に向いてるのか分類していこうと思います。

ネームとは?

まず、ネームとは、漫画の下書きのようなものです。

コマ割りをしたり、セリフの位置を考えたり、
アングルを考えたり…

今度ここに私のネーム画像貼っておきますね

ネームはデジタルでやるべき?アナログでやるべき?

私はデジタル派なんですが、まずデジタルとアナログのそれぞれの特徴を書きますね。

デジタルの特徴

切り貼りが楽

デジタルは加工が楽なので、
「このコマは移動させたいな」ということは、ポチ、ポチとすぐに出来ます

他にも拡大縮小も、変形も、まるっと消すのもかなり楽です

アナログの特徴

集中力が上がる

これは人によるんですが、紙と鉛筆で描いた方がノリノリで描けるって人が結構います

鉛筆で消せるとはいえ、アンドゥーでパッと戻れない緊張感があるため、
かなり集中して描けます

デジタルが合う人、アナログが合う人

こればっかりは、人によるので、
試してみましょう!

これからそれぞれデジタルとアナログの具体的なネームの方法をいくつか紹介するので、実際に試してみてください。
そこから「もっとこういう形でやったら自分に合いそう!」などカスタマイズしていくといいでしょう。

デジタルで描くネーム

複数ページを一気に描く

ページ数は様々ですが、同人誌など紙媒体は製本方法の関係で4ページ単位が多いです。

  • 4ページ
  • 8ページ
  • 12ページ
  • 16ページ…

もちろん、ページ数が既に決まっているものはそのページ数で作るといいと思います。

クリップスタジオだとネーム用紙のテンプレートが素材で配布されていたりするので、
自分で作らずにこういうものをDLするのもいいと思います!

この複数ページを一気に描く方法の良いところは、
ページ全体を俯瞰して見ることができるところです。

1ページずつ描いていくと、ページ数が足りなくなったり、余ったり…後々調整が必要になります。

また、始めから描かなくても、描きたいページから先に描いて、他ページで調整がしやすいのも特徴です。

ネームが苦手でつい手が止まってしまう人は向いているかもしれませんね。

1コマずつ描く

反対に、1コマ単位で描いていく方法です。

プロット(描きたい内容の箇条書きなど)の順に見ながら、1コマずつ描いていきます。

iPadのメモ機能でこの方法で描いている方も居ます!

1コマずつレイヤーが分かれているので、コマの移動や変形も楽です。

ページ単位で考えるのが苦手で、コマの配置に時間がかかってしまう人向きです。

セリフから考える

これは私が主に使っている方法ですが、意外と周りの漫画家の方に聞いたら、この方法が多かったです。

①ト書きやセリフすべてを文字として書き出します。

②1ページ単位でだいたいセリフの量を分けます。

これは後でセリフを移動してもいいです。

③1ページ単位のセリフ量が決まったら、コマをイメージしながらセリフの配置を考えます。

この時、明確にコマを考えていなくても、
この辺りに、このくらいの大きさのコマがちょうどいいかな~という程度で良いです。

④コマ割り、アングルや描く内容を考えます。

ここで初めて実際にコマ割りや人物や背景などのメモとしてネームを描いていきます。

この方法の良いところは、ページ全体のセリフの配分が俯瞰して見れるので、
「ここはセリフが多すぎる!」というのがすぐに分かるようになっています。

テンポを重視したい場合はこの方法が良いです。

私は「コマ割りを先に考えるとその時考えたセリフを忘れてしまう」という特殊な忘れ方をしてしまうので、
この方法を編み出しました。

また、文字だけならスマホさえあれば書けるので、場所や時を選ばずに作業が進められます。

子育て中の私は、鍋を煮込んでる時間や、子供の寝かしつけ中に布団の中で書いてます。

アナログで描くネーム

複数ページを一気に描く

デジタルでもできますが、これはアナログでもできます。

コピー用紙を半分にして折り曲げると、表と裏で4ページの区切りができます。
さらに半分に折ると、表裏で8ページになります。
こんな形で4の倍数で書き込めます。

これはデジタルと同じで、ページ全体を俯瞰して見れます
ただ、「このコマをこっちのページに移したい」という時は消してまた描かないといけないです。

紙なので移動したコマをハサミで切って、ノリで貼り付けるって人もいます。

1コマずつ描く

横長なメモに1コマとセリフを横に描いてみました

プロット(描きたい内容の箇条書きなど)の順に見ながら、1コマずつ描いていきます。

ただ、これはデジタルの場合は、コピペで移動が楽ですが、
アナログだと切って貼ったり、もう一度描く必要があります。

コマそのものを綿密に考えたい、その後のコマ割りが苦ではない人向けです。

自分に合うネームの作り方の選び方は?

様々なネームの作り方を紹介してみました。

「これが合いそう!」
「これでやってみたい!」

って気持ちになってくれたら嬉しいです!

一番なのは、自分で実際にやってみて、合うか合わないか、もう少しこうしたら自分に合いそう、と試行錯誤してみることですね!

ではでは~!